2011年3月23日水曜日

買い占めた結果、その結果は、消費者を含む流通全体にロスが発生するだけなんだけどな

昨日あたりから、牛乳、卵、紙関係、カップラーメンが近所のスーパーに並び始めた。

さて、消費者のみなさんは、「スーパーは、特需で儲かっているなあ」と思っている方もいると思うが、それは、逆なのだ。流通工程において、欠品や、在庫過多というのは、利益が減るのだ。


流通の関係者は、誰しもがわかっているんだけど、

・消費者が買い占める
・小売業で欠品になる
・小売業は、大量発注をする(物流はキャパ以上の要求をせまられ、コスト増となる)
・流通全体で品薄状態になり、力のある小売業が商品をおさえ、余計に品薄状態になる。
・流通全体で、需要の予測ができなくなり、需要以上の商品量を調達しようとする。(通常業務以上の業務となり、残業が発生する)
・しかし、消費者の購買は、「ピタっ」と止まる。
・急に流通全体で商品過多になる。
・小売業は、キャンセルをする(キャンセルできる場合とできない場合がある)
・流通全体で、しょうがないので、叩き売るか廃棄する。
・その結果、各流通企業の利益が圧迫し、何か他で、コスト削減をしなくてはならなくなる。
・そのコスト削減が、なんらかのカタチで、消費者にまわってくる。

という循環サイクルになる。
これは、株価と同じで、いい塩梅のところで、調整ができない。まだ、売れると思って発注をするわけだか、売れなくなるタイミングというのは、わからないもんだ。

人間、引き際というのは、ホント、ムズカシイのだ。