お台場の立ち寄った本屋のビジネス書ランキングで2位になっていたので、思わず買った。「残念な人の英語勉強法」だ。
この本にも、少し、触れられているが、実は、思うことがある。
英語でコミュニケーションするということなのだが、日本人は、英語にびびっているのではなく、欧米人にびびっているからだと思う。だから、英語によるコミュニケーションがうまくない。
グローバルスタンダードとか、欧米志向とか、そういうのが、余計なバイアスとして働いているんだと思う。NOと言えない日本人という構造なのだ。
「自信満々なジェスチャーで、綺麗な発音の英語で、背の高いガイジンと話す」と自分の自信のなさ、と英語力のなさ(と思い込んでいる部分)とごっちゃになり、
「あー、英語は難しいー」となっているんじゃないか。
たまに、通訳がついているのに、言いたいことが言えない人がいる。特に、海外に自分がでむいてアウェーな環境だとなにも言えなくなってしまう人がいる。典型だと思う。
こういう、「まず、自信ありき」ということは、他でもある。
例えば
・小学4年生の時に、妹や弟の小学3年生の教科書をみて、「なんて、簡単なんだ」と思ったことはないだろうか。それは、一度勉強したから簡単というだけではない。
「簡単だ」と思い込みながら、読んでみるのと
「難しいに違いない。だって、僕、勉強得意じゃないしなー」と思い込みながら読んでみるのと違いだと思う。
他にもある。
海外赴任で、「自分よりも、上、だと思っている国」と「そうでない国」がある。そういう場合、いい意味では、「そうでない国」での商談は、うまくいく。自分に自信があるからだ。ただ、悪い意味では、生意気な行儀の悪いビジネスマンになっていることもある。
それと、英語の勉強法にも問題がある。
・英語で自分の意見を話す教育の機会 は、ほとんどない。
英語というと、
・「試験で、正解か不正解しかない」イメージがある。
だから、間違った英語を使うのには、劣等感がある。
「間違った英語を使って自分の意見を100%言う。」
よりも、
「正しい英語を使って、自分の意見の半分しか言えない。」
ほうが、「なんだか、恥ずかしくないから、ましだ。」という心持ちになってしまっている。
それは、よくない。ですわな。