2010年7月26日月曜日

COURRiERという雑誌に掲載されているコンサルティング会社の話

クーリエの表題は、「助言だけでは食っていけない、コンサルティング会社の落日」とある。もう、数年前から言われていることであるが、経営コンサルティング市場は、縮小の一途をたどっている。A.T.カーニーとブーズアレンハミルトンの統合話しもでるわけだ。(ただ、嬉しいことに、現在も、アクセンチュアの業績は良い。)

「25年前にこのファームにはいったときは、基本的な市場規模の調査やトレンド分析をすればよかった。でもいまではグーグルで検索すれば、そんな情報は誰だって調べられる」と記事。
これは、コンサルティング会社の仕事の中でも、リサーチのような仕事は、ホントなくなったと思う。

私も、インターネットがなかった(あるいは、まだ、ネット上の情報稚拙だった時代)には、海外の事例を調査するには、海外オフィスに連絡をして、ディスカッションするなり、その国のマーケットデータを入手してもらうなりしていた。
でもまあ、今は、しっかりとした情報ソース(しかも、データの鮮度が良い)が結構あるんですよね。インターネットは、たいしたもんですな。

ちょいと、話しは変わるが、私にとってのコンサルティング会社とは色々な側面があるが、特色の一つとしては、仕事のさせ方(与え方)に特色があると思うんですよね。
入社時に、「君たちは、通常の社会人の3倍の速度で成長していく」と言われたが、それはあながち冗談ではなく、強烈なプレッシャーをかけられ、ガンガン、育っていくわけです。
もう、イメージは、圧力鍋とかブースターとかそんなかんじ。

半分冗談だけども、新しいプロジェクトに配属される時に、クライアントは、当然ながら、この業界のプロフェッショナルがプロジェクトに配属されると思っているわけです。
しかしながら、初めての業界もあるわけです(当然ながら、新卒採用なので、誰しも、”最初”というのはあります)。
でも、上司が、クライアントに、プロフェッショナルと紹介しちゃうわけです。
だから、クライアントとのディスカションも、専門用語なんかを理解していないといけないので、速攻覚えるわけですよ。小売業でいうと、売価還元法とかSKUとか。
その速攻覚えるというスピードが半端なく、短期間を要求されるわけです。
ただ、インプット(学習)のスピードを求められるだけでなく、さっさとアウトプット(付加価値)をださないと、プロジェクトを外されるわけなんです。
まあ、こりゃー、誰しも与えられる時間は、24時間しかないので、相当、要領よくやらんと、間に合いませんわな。

うーん、なんか、思い出すなぁ。あの頃を。