2010年5月5日水曜日

テレビでの名・迷対談の勝間氏とひろゆき氏

これは、BSジャパンの勝間氏がホストのトーク番組(デキビジ)です。
私は、基本、勝間氏のファンなので、このBSテレビでの対談をみたときは、残念であった。YouTubeにも多数あがっているので、みなさんも見てみては? ネットの匿名性、幸福、若者の起業などがテーマです。

この対談は、私が初めて朝まで生テレビをみたときの感覚に近い。「おー、大人がテレビでここまで言い合うのか!」的な。

自分自身、この対談をみて、勉強になった点なんですけども、、
例えば、(番組の内容とは関係ないが)、2000年くらいには、既に、「世の中の所得格差は、2極化が進んでいる」と言われていました。2極化というのは、確かに、イメージしやすい話であったのですが、実は、「”素人のみんな”が納得できるような、所得格差を示すデータはなかった」わけです。

当時、私は、コンサルティング会社にいて、「所得の2極化が進んでいる」というデータをみたのですが、まあ、なんていうか、小売業的にいうと、例えば、こんなかんじでした

Aという小売業のお客様の年齢層は
20代 49人
30代 45人
40代 46人
50代 48人
60代 50人
であり、この小売業は、「明らかに」20代と60代の顧客層に2極化している。

上記のような、「え、ホンマ?これで、2極化とか言っていいの?」という統計データでした。

ただ、我々、みんな、マスコミ・本などで、「2極化が進んでいる」「勝ち組と負け組にわかれている」というテーマがでてくると、それを信じちゃうじゃないですか。
それと同じように、「幸福度調査」というデータで、「日本は、OECD諸国と比較しても、幸福度調査では不幸せの結果がでている」と示され、「だから、日本のココが問題なんだ」と議論を続けられると、まあ、一定の納得感がでてしまうわけです。

しかし、ひろゆき氏は、違いました←私は、ここが勉強になりました。

ひろゆき氏は、「日本人は、不幸せだと言いたがる人種かも知れないが、日本は、水と安全が確保されているだけでも、幸せである」と言い切ったわけです。自分は、そう思うと言い切ったわけなんです。

数年前に、「会社は、誰のものか?」というのが、話題になりました。
1株主 2経営陣 3従業員 4顧客
さあ、どれだ? みたいな。
当時は、「日本人は、資本主義ということをわかっていない。家族経営的な資本主義とズレたことをやっているからダメなんだ。当然、資本主義の国なのだから、会社というのは、出資者である株主のものなんだ」という論調が強く。このことを知らないと、「あんた、勉強不足だねー」と言われかねないような風潮でした。

多分、当時にひろゆき氏に意見を求めたら、安直に、株主と答えずに、持論を展開したと思います。

世の中の論調に安易に従わず、自分の考えをもって、突き進むことを再認識した次第です。