「社会を変える」を仕事にする 駒崎弘樹著
これ、NPO法人を立ち上げる物語(ノンフィクション)なんだけど、なかなか、読み物としても面白かった。著者(社長)の飾らない文章には、好感を持てた。
この本は、普通のビジネスマンにも勉強になる示唆がいっぱいある。
NPOという言葉があるが、もう、これは、悪しき時代の言葉なのかもしれない。CSRも同様だ。
確か、学生の時の社会の教科書には、「企業とは、利潤を求める組織である」みたいな、説明が記載されていた。当然、学生ながら、「あれ? 金儲けの組織って言っちまっているのか? 社会的に意義があるからじゃないんだな」と思ったもんだ。
ただ、今は、
「社会的に意義がある事をやるのが企業であり、だから、消費者も支持をし、結果、売上もあがるんだ」
と思う。
だから、CSR活動=企業活動 なんだと思うわけです。特に、小売業は、前々回北京で行われた小売業のアジア太平洋大会で、イオンの岡田会長も「小売業は、平和産業です」と言ってらしたわけで。
そんな中、彼が社会起業家としての奮闘物語は、普通のビジネスマンにも大変参考になるということなのだ。(いや、ホントですよ)
この中で、「プロフェッショナル・ボランティア」という言葉がでてくる。欧米では、プロボノ(ラテン語で「公共の利益のために」という意味)と言うらしい。プロフェッショナルが自分の専門分野をいかして、貢献するというものだ。
私も、自社以外の活動では、これをやりたいな。